変わった戦略ながら、大会で数多くの結果を残しているカビゴンLOデッキはポケカをやるなら是非知っておきたいデッキです。
今回はそんなカビゴンLOの回し方や、カビゴンLOの弱点や対策などを紹介していきます。
カビゴンの特徴は?
カードの総合点数 | 6/10 |
HP | ★★★★★ |
火力の高さ | ★ |
カードの扱いやすさ | ★ |
スペシャルアート | なし |
価格 | 100円 |
収録パック | 強化拡張パック「Pokémon GO」 |
- 特性「とおせんぼ」による強力な妨害性能
- ルールを持たないたねポケモンの中では高いHP
- 倒されてもサイドを1枚しか取られない
カビゴンは特性の「とおせんぼ」による強力な妨害性能から、LO(ライブラリーアウト)デッキで必須とされているカードです。
LO(ライブラリーアウト)とは?
LO(ライブラリーアウト)とは、「山札がなくなって、自分の番の最初に山札が引けないプレイヤーは、サイドに関係なく負けになる」というルールを活用して、相手の山札を0枚にする事を狙う戦略の事です。
カビゴンLOの基本戦略は、「とおせんぼ」で相手のベンチのポケモンをロックして時間を稼ぎ、その間にサポートやグッズを使って相手のエネルギーカードや山札・手札のカードをトラッシュへ送っていくことです。
カビゴンLOのデッキレシピ
カビゴンLOは細かい採用カードに違いが多いデッキタイプです。それぞれ見ていきましょう。
カビゴンLO基本型【シティリーグTOP16】
スタンダードなカビゴンLOデッキです。
「カビゴン」や「ミミッキュ」、「オーガポンいしずえのめんex」などのポケモンで時間を稼ぎ、「ビワ」「野盗三姉妹」「クセロシキのたくらみ」といったサポートで相手の手札やデッキを削っていきます。
カビゴンLOオンバーンex採用型【シティリーグTOP16】
「オンバーンex」を採用したカビゴンLOデッキです。
「オンバーンex」のワザ「おんみつひこう」が環境で流行している「タケルライコex」デッキに非常に有効です。
カビゴンLOデッキには、環境で流行している特定のデッキの対策カードを搭載するパターンもあります。
当サイトではタケルライコexのデッキ構築と弱点カードについても解説していますので、あわせて参考にしてください。
カビゴンLOメガトンブロアー採用型【シティリーグTOP8】
ACEスペックの「メガトンブロアー」を採用したカビゴンLOです。
通常苦手としている「ルギアVSTAR」デッキに対して抗えるように「メガトンブロアー」が採用されています。
同じく「ルギアVSTAR」デッキの「ジェットエネルギー」を無効化出来る「シンオウ神殿」も二枚採用しています。
カビゴンLOの回し方は?
ここからは、カビゴンLOデッキの回し方を紹介していきます。
まずは「カビゴン」や「ミミッキュ」などの、相手を妨害する壁ポケモンをバトル場に出し「ロトムV」をベンチに置く盤面を目指しましょう。
カビゴンLOデッキはサポートでの手札補充が難しいデッキなので、「ロトムV」の特性「そくせきじゅうでん」を活用して手札補充をしていきます。
「そくせきじゅうでん」を使ってしまうと番が終わるので、ポケモンのワザが使えないデメリットがあります。
ただしカビゴンLOは基本的にポケモンのワザを使わないデッキなので、デメリットを無視する事が可能です。
「カウンターキャッチャー」を使って、相手のベンチにいる「サポート役で攻撃してこないポケモン」をバトル場に呼び出して、「カビゴン」の「とおせんぼ」で逃げられなくして時間を稼ぎましょう。
相手のベンチに「とおせんぼ」でねらい目のポケモンがいない場合は「おはやし笛」で無理矢理デッキから引っ張り出す事も可能です。
上手く相手のバトル場をロックする事が出来たら、「野盗三姉妹」などで相手のデッキを削りにかかります。
相手に隙を突かれて攻撃されてしまう場合もあります。
しかし、「勇気のおまもり」を「カビゴン」や「ミミッキュ」に付ける事で、攻撃を受けた場合でも耐えられます。
相手からのダメージを予想して持たせると良いでしょう。
1発のワザに耐える事が出来れば「ボタン」でダメージを負ったポケモンを回収できるので、ダメージを帳消しにして、更に時間を稼ぐ事が可能です。
「ボタン」や「野盗三姉妹」は「ともだちてちょう」で使いまわすことが出来るので、シーンに応じて有効なサポートをデッキに戻して対応していきます。
カビゴンLOに必須のカードは?
ここからは、ほとんどのカビゴンLOデッキで採用される必須カードについて解説していきます。
ロトムV
カビゴンLOはカード沢山を引くサポート(博士の研究・ナンジャモなど)の使用機会が少ないデッキです。
そのため、手札の枚数が減っていってしまいますが、「ロトムV」の特性「そくせきじゅうでん」を使う事で、サポートを使わずに手札補充が可能となります。
バトル場のポケモンがワザを使う事はほぼ無い為、番が終わってしまうデメリットも帳消しにする事が出来るという、カビゴンLOのデッキ性質とも非常に相性の良い一枚です。
ミミッキュ
「ミミッキュ」は特性「しんぴのまもり」によってポケモンex・Vからワザのダメージを受けません。
相手が「カビゴン」を警戒して、サポート役のポケモンを場に出さない戦略を取ってきた場合でも、アタッカーとなるポケモンがポケモンex・Vであれば「ミミッキュ」で完封できます。
環境デッキの多くは「ミミッキュ」対策として「ルールを持たないポケモン」を数枚採用している事があります。
そういったポケモンはワザのダメージが低い場合が多いので、「勇気のおまもり」を付けて「ミミッキュ」が耐えられるようにしていく事を狙うのがおススメです。
オーガポンいしずえのめんex
「オーガポンいしずえのめんex」は「カビゴン」「ミミッキュ」に次ぐ、カビゴンLOデッキの第三の壁ポケモンです。
特性「いしずえのかまえ」によって特性を持つポケモンからワザのダメージを受けません。
「ミミッキュ」と有効範囲が似ていますが、「オーガポン」は「ミミッキュ」と比べてHPがかなり高いので、相手のアタッカーとなるポケモンを見て、より攻撃を耐えてくれそうな方を壁にしていきます。
ペパー
「ペパー」はカビゴンLOの序盤を支える非常に重要なサポートカードです。
序盤は「ネストボール」や「森の封印石」などの盤面展開を助けるカードを持ってきて「壁ポケモン」+「ロトムV」の盤面を構築する事を強力にサポートしてくれます。
中盤以降も「勇気のおまもり」や「カウンターキャッチャー」などの、立ち回りに欠かせないカードを確実に手札に加えられるので心強いです。
ハンディサーキュレーター
「ハンディサーキュレーター」は相手のバトル場のポケモンのエネルギーをベンチポケモンに移すという、一見変わった効果を持ったポケモンのどうぐです。
相手のアタッカーとなるポケモンのエネルギーを、相手のベンチのそのエネルギーではワザが使えないポケモンに移していく事で、相手のアタッカーポケモンを実質的に無力化する事を狙います。
「ロトムV」に持たせておくことで「ロトムV」が攻撃されても相手の妨害を行えます。
「ぺパー」から持ってくる事が出来るので覚えておきましょう。
野盗三姉妹
「野盗三姉妹」は相手のデッキ枚数を直接削る事の出来るサポートカードです。
各種妨害を重ねて、相手の動きが鈍くなってきた隙に「野盗三姉妹」を使っていく事がカビゴンLOの黄金パターンです。
めくれたグッズの中に「すごいつりざお」などのトラッシュ回収系カードがあった場合は大当たりと言えるでしょう。
ビワ
「ビワ」は相手の手札のグッズを削る事の出来るサポートカードです。
「野盗三姉妹」と同じく、余裕のある時に使って、相手の手札の重要なグッズをトラッシュに送ってしまいましょう。
狙い目のグッズは「すごいつりざお」「エネルギー回収」などのトラッシュからカードを戻すグッズや「ポケモンいれかえ」「いれかえカート」などのバトル場とベンチのポケモンを入れ替えるグッズです。
クセロシキのたくらみ
「クセロシキのたくらみ」は相手の手札を大幅に削る事の出来る可能性を持ったサポートカードです。
相手の手札が沢山ある時に使う事で大量のカードを捨てさせることが出来ますが、相手の手札が少ない場合はあまり削れない上に、残すカードは相手が選べてしまいます。
「すごいつりざお」や「ポケモンいれかえ」を直接狙いに行けないのが「ビワ」と比べたデメリットです。
しかし、とりあえず相手の手札が多いタイミングで使用するだけでも大きな効果を発揮しますので、有効なタイミングを見逃さないようにしましょう。
カビゴンLOの弱点や対策となるカードは?
「カビゴンLO」は苦手な戦略がハッキリとしたデッキです。
ここからは、いくつかの苦手なカード・デッキを紹介していきます。
いれかえ効果を持ったカードが苦手
「カビゴン」の特性「とおせんぼ」では防げない「いれかえ効果」を持ったカードは天敵です。
どのデッキにも数枚は入っているので、「ビワ」などで事前にトラッシュを狙う事もできますが、いれかえ効果カードの採用枚数が多いデッキが相手の場合、「カビゴン」のロックを簡単に脱出されてしまいます。
「モモワロウex」のようなポケモンの特性の場合、使用回数に限りが無いので、非常に厄介です。
直接的な対策カードが存在する
「ミカルゲ」を出されると特性「しっこくのわざわい」で「ロトムV」の特性が使えなくなってしまい、手札補充が出来なくなってしまうので苦しい展開を強いられます。
バトル場に呼び出して「カビゴン」でロックしようにも、ワザ「ぱっときえる」で簡単に手札に戻ってしまうので厄介です。
「メテノ」は「じゅうりょくタックル」で「カビゴン」を簡単に倒してくるポケモンなので注意が必要です。
しかも、特性「ぶっとびメテオ」で「カビゴン」のロックを解除しながらバトル場に出てきてしまいます。
「ミカルゲ」も「メテノ」も色々なデッキに入れる事が出来るカードなので、カビゴンLOが警戒されている環境では見かける事があるかもしれません。
カビゴンLO対策デッキ「ルギアVSTAR」
ルギアVSTARデッキはカビゴンLOデッキが苦手とするデッキの一つです。
苦手な理由としては以下の通りです。
・ルギアVSTARのワザのダメージが高い
・ジェットエネルギーが4枚搭載されている
・ロックできるポケモンが少ない
「ルギアVSTAR」のワザ「ストームダイブ」は威力が高く「勇気のおまもり」を付けた「カビゴン」も倒されてしまいます。
「ジェットエネルギー」が4枚も搭載されているので、「カビゴン」によるロックがなかなか成立しません。
さらには、そもそもロックできるポケモンが少なく、普通のデッキであれば「サポート役で攻撃してこないポケモン」である「ネオラントV」ですら、ルギアVSTARデッキでは攻撃してくる可能性があります。
ルギアVSTAR側はカビゴンLO側のバトル場のポケモンを倒せるポケモンを繰り出していけば良いので、プレイングの難易度も低めです。
カビゴンLOを使っていて、ルギアVSTARの対策をするのであれば「メガトンブロアー」や「シンオウ神殿」で
特殊エネルギーを対策していくのが有効でしょう。
当サイトではルギアVSTARデッキの構築と回し方についても解説していますので、あわせて参考にしてください。